Sales Playbook / 営業チーム向け 社内資料

提案アプローチの「型」
AX無償支援 × 即興mocで入り込む

戦略策定を提案したが予算が合わない。そんな受注前の場面で使う型。営業の範囲で現場に短時間入り込み、その場で即興mocを出して「AIでどれだけ速くできるか」を実演し、信頼を獲得して受注・要件定義へ繋ぐ。来月の8社展開に向けた共通フォーマットとして運用する。

対象:AIエージェント事業部 営業チーム 位置づけ:受注前の提案活動(無償/低単価) Ver. 2026.06
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Why this playなぜこの型が必要か

戦略策定や業務整理から入る有償コンサルは、予算と支払い習慣の壁で売れにくい。中電グループ案件でも「予算が取れず、足元の生成AIで進めたいのでコンサルは不要」と断られた。さらに、業務整理を自社でやりたがって着手が遅れるケースも多い。そこで、戦略策定提案で予算都合がつかない場合に、無償(または低単価)で現場に入り「AIでどれだけ速くできるか」を見せる受注前の提案活動として切り替えるのが本プレイブックの型になる。

壁 01

コンサルに予算がつかない

業務整理に100〜200万を払うか、と問われると多くの企業は払わない。コンサル提案そのものが防御壁を作ってしまう。

壁 02

自社でやりたがって遅くなる

戦略策定・業務整理を内製しようとして着手が遅れる。スピード感が合わず、検討が長引いて停滞する。

壁 03

「作る」だけでは信頼が立たない

その場で作って見せられても、使い方・懸念点を語れなければ意思決定には繋がらない。

SOLUTION / 解決の型

「AX無償支援」で営業の範囲で現場に短時間入り込み、その場で即興mocを出して「AIの速さ」を実演。導入ハードルを下げて信頼を獲得し、受注・要件定義へ繋ぐ

戦略策定を提案予算都合がつかないAX無償支援へ切替(最初は一緒にでも)
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DefinitionAX無償支援とは

従来のスポット商談

会議室でヒアリング → 持ち帰り

  • テキスト・資料コミュニケーション主体
  • 課題は持ち帰って次回まで検討
  • 現場の実業務には立ち入らない
Outcome:情報の解像度が低い/持ち帰り検討で停滞
AX無償支援

ターゲット業務担当のデスク付近に短時間滞在

  • 業務を観察しながら、その場で相談を受ける
  • 対象業務のmocをその場で構築・実演
  • 無償/低単価で、置くハードルを下げる
Outcome:業務の「行間」を拾い、その場で成果を体感
OBJECTIVE / 目的と位置づけ

受注前の提案活動として、無償(または低単価)で実施する。重いイメージの「常駐」とは切り離し、目安3時間ほど現場に入って、その場でmocを出す。「AIでどれだけ速くできるか」を実演して導入ハードルを下げ、受注・要件定義への布石にするのが狙いになる。

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On-site flow当日の進め方|目安3時間モデル

長期の常駐ではなく、1回あたり目安3時間(最多でも1〜2日間)で完結させる。ターゲット業務を行う人のデスク付近に滞在し、観察・相談・即興moc構築までを一気に行う。

STEP 1 / 滞在

デスク付近に滞在

ターゲット業務を行う人のデスク付近に滞在し、実業務を間近で観察する。実データ・UI画面も見せてもらう。

当たりをつけた業務を狙う
STEP 2 / 観察・相談

観察しながら相談を受ける

業務の困りごとや「こうしたい」を、その場でいくつかヒアリング。論点を素早く絞り込む。

対象業務と論点の特定
STEP 3 / 構築

その場でmocを構築

対象業務のmocをその場で組み、AIでどれだけ速くできるかを実演する。Foundry/Claude Code 等を活用。

当日アウトプット:動くmoc
STEP 4 / 説明

使い方・懸念点を語る

「こう使える/ここが懸念」をポンチ絵で説明し、信頼を獲得。受注・要件定義へ繋ぐ。

次フェーズ(受注・要件定義)
DURATION / 所要時間
目安 3時間 / 最多 1〜2日間
位置づけ
受注前・営業の範囲で無償実施
⚠ 一過性で終わらせず、受注・要件定義への布石にする。
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Scope役務範囲(やること・やらないこと)

やること(In Scope)
  • 現場観察と業務の「行間」拾い
  • 対象業務の即興moc構築その場・当日アウトプット
  • AI適用の当たり付け・ROI仮説
  • 使い方・懸念点の提示(ポンチ絵)
×やらないこと(Out of Scope)
  • 本格的な構築・実装コーディング等は持ち帰り作業の方が効率的
  • 定着・運用保守長期メンテナンス
  • 有償の戦略策定・業務整理コンサル単体
  • 目的のない「座っているだけ」の滞在
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Targeting誰に「AX無償支援」を出すか

無償で工数を割く以上、対象は絞る。全社にやると「じゃあやってください」の連発で工数倒れになる。3つのMUST条件で絞り込む。

ENTRY全顧客・リード
MUST 01売上 100億円以上のライン継続取引・アップセル余地があり、無償工数を先行投資する価値がある
MUST 02体制・カウンターパート推進責任者が一名、明確に存在する
MUST 03意思決定スピード現場での即断即決が可能な文化
「AX無償支援」対象

提供NGケース

  • 売上規模・LTVポテンシャルが小さい
  • 「とりあえず来てほしい」という曖昧な要望
  • 意思決定者が不在
運用の勘所

「来たらやりたくなる」ため、無償案件を抱え込みすぎない。100億円ラインを基準に、受注・アップセルに繋がる先へ集中させる。

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Key principles型を効かせる勘所

営業の範囲でやる(最初は一緒に)

有償コンサルとして切り出さず、営業活動の一環として無償で実施する。営業だけで回せる型にするのが目標。立ち上げ期は事業部メンバーが同行・一緒に入り、徐々に営業へ移管する。

当たりをつけてから入る

「とりあえず業務を見せてください」では整理できない。どの業務領域に時間がかかっているか仮説を持って臨み、対象業務を狙って観察する。

moc + ポンチ絵で語る

作ること以上に、「こう使えるが、ここが懸念で、こう気をつける必要がある」と語れることが信頼に繋がる。ポンチ絵(概念図)を必ず添える。

2名体制で臨む

その場で価値を出すには、手を動かす役と、使い方・懸念点を語る役の2名体制が望ましい。最終的に鍛えるのはユースケース対応力。

KEY POINT / 最終的に鍛える場所

その場で作る技術もさることながら、決定的に効くのは「どう利用するか」の説明力=ユースケース対応力。ここがチームの差になる。

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Value & riskメリットとリスク

メリット(Value)

顧客無償/低単価で導入ハードルが極めて低い。AIの速さをその場で体感でき、意思決定が速い
自社提案フェーズで深く入り込み受注確度が上がる。関係構築でLTV向上・他社差別化

リスク(Risk)

顧客社内調整・データ準備の手間(軽微)
自社無償工数の持ち出し。対象を絞らないとスケールしない(要厳格な管理)。期待値・moc品質のコントロール
FIELD INSIGHT / 現場に入る真価

現場に入って初めて、「AI以外の組織課題」が浮き彫りになる。これを拾えることこそが、単なる開発受託との差になる。

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Reference参考|受注後の常駐の学び(ストランザ)

これは受注後の常駐支援であり、受注前のAX無償支援とは文脈が異なる。ただし「現場に入って業務の行間を拾う」価値は共通で、本型の着想元になっている。長期の常駐は今回の型では行わない点に注意。

受注後・参考事例 コンサルとAgent構築を現場常駐で同時推進した実績。
滞在頻度
週2〜3日
1月の常駐実績
合計9営
対面アポ同席
1時間半 ×ベテラン営業
座席横のラフ相談
3〜10回 /日

① コンサルティング支援

  • マーケ部署・営業部署へのヒアリング
  • ベテラン営業に着いて対面アポ同席
  • ヨミ会・商談準備を座席横で観察
  • 全体進捗のすり合わせ・年間計画策定

② Agent構築支援

先方の若手中心にAgent構築を推進してもらえた。

Salesforce連携 Slack連携 社内マニュアルRAG 商談アラート
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Checklist & next実施前チェック & ネクストアクション

  • 条件確認:売上100億円ライン・推進責任者・即断文化の3 MUSTを満たすか
  • 当たり付け:どの業務領域に時間がかかっているか仮説を持って臨むか
  • 準備:その場でmocを出せる準備(Foundry/Claude Code 等)と2名体制を組んだか
  • ポンチ絵:使い方・懸念点・注意点をセットで説明できるか
  • 時間設計:目安3時間(最多1〜2日)で完結させ、長期常駐にしないか
  • 着地:無償支援で終わらせず、受注・要件定義スタートへ繋ぐ筋道を描いたか